今回は会津若松市、喜多方市の中学校の先生方にご参加いただきました。その内容を掲載させていただきます。

フリースクールでは、認知の度合いを大事にしています。

スタッフは、こどもが自分の関心について、本人が能動的に取りに行く、積極的に取りに行くことをサポートします。

気持ちがワクワクすること、感情が動くことで、次のステップにいくことができるのです。

 

次に、自分が体験したこと、例えば鹿児島(南会津育成プロジェクト息吹への参加)での出来事を、まわりのこどもに話すことを大事にしています。そうすることで、自己有用感、自己肯定感が出てきます。

1月から新しい場所に移転しましたが、そこで引き続きどう学びを作るかを話し合っています。

活動の中心は、テーマと時間を決めての学び合い(共同学習)と体験のプログラムです。

特に体育は、こどもたちが体を動かすことが好きなこともあり、積極的な参加があり、こどもたち同士のつながりを深めるきっかけになっています。

自分たちのプログラムをどう作っていくかをこどもMTで話し合います。

活動してみてどうだったか、どうやったらもっと良くなるかなどを話し合うことで、プロジェクトの充実を図る事が目的です。

これまではスタッフが問いを出し、それにこどもたちが答えていましたが、今はこどもたちが問から考えるということに挑戦しています。

こどもたちは、一つのテーマについて、誰々はどう思っているか?など、相手に聞きたいことを発信し、今のこのやり方でいいのか、このやり方でけがをしないのか?などの問いを出し合います。

その中で、他人の出した問いに自分がどう答えるかを大事にしています。

 

こどもたちは各々認知が違います。

大人もそうですが、自分のことは自分で気づけないものです。

そういったこどもたちも、まわりの子に「こうじゃない?」「それって気にしなくてもいいんじゃない?」と言われることで、自分の認知が変わってきます

認知が変わることによって、他人に対して心を開けるようになってきたり、年下の子をリードしたりと変化が生まれているのです。

 

方丈舎のフリースクールでは、上記のふりかえり等を通し、

認知のトレーニングについてある程度成果を出していると考えています。

南会津を拠点とするプロジェクト「息吹」の鹿児島公演に同行し、会津の物産を通してプロジェクトをサポートしました。同じ物販に臨む他校の高校生と仲良くなるなど、異年齢交流も見られています。

このプロジェクトには、希望者を募り2名が参加しました。

人からどう思われるのかを気にしているのかとも思っていましたが、これまでのFSの活動を通して、集団が嫌、人の目が気になるという抵抗は減ったのかもしれません。

プログラム開始当初は大変なこともあったものの、一週間という時間を一緒に過ごす中で徐々に慣れていったようです。様々な人と触れる場に出ることが大事で、今回鹿児島に行けたことも良かったことだと考えています。

保護者との関係性も大事にして、親の会を毎月実施中です。

こどもについての話のほか、保護者自身の悩みについても話合っています。

こどもがまわりと合わないのでは、まわりに受け止めてもらえていないのでは、夜眠れないなどの悩みについて、保護者からこどもへの対応を話しています。

会津若松市教育委員会は、学校出席について検討段階にあります。

また、喜多方の学校では出席を認めています

オンラインでの対話プログラムについても、出席を認めている学校もあり

どの学校も前向きな検討をしていることに感謝しています。

中学校から上の段階へステップへいくための準備をすすめながら、卒業式を一緒に迎えたい気持ちがあります。

せっかく入学してもらったので、できれば最後にみんなで終わりたいのです。

一般論として、卒業式に本人がでられるのなら、そうした方がいいかもしれません。しかし、行くか行かないかについて、本人がどう考えているかは手探りな段階。

本人の気持ちを尊重し、保護者を通じてお答えできるようになればと思います。

 

私たちも、こどもが卒業式についてどう考えているのか気になっています。他にも不登校のこどもがいますが、どの子も学校で渡してあげたいという気持ちです。

午後に個別で卒業式をする予定ですので、そこへ出席するのはどうなのでしょうか。

壇上で一人一人受け取るのはハードルが高いだろうと考えています。そのことも鑑みて、学校によっては呼名などに関して工夫をされていることと思います。保護者は、こどもを卒業式に行かせないとは思っていません。

ただ、保護者はこどもに無理をさせたくないと考えており、本人が行きたくないのに、無理やり行かせるかどうかということで、困っているのではないでしょうか。

学校が嫌いで来ないわけではなく、来れない理由があったと考えてもらいたいとも思います。学校に感謝していても卒業式に行けないこともあります。決して学校を恨んで卒業式に行かないというわけではありません。

中学校を卒業して、進学後にも連絡が取れることがあるのなら、私たちにできることがあればと思っています。

こどもが将来必要な情報を知りたいときに、先生が相談相手になってくれるのはいいことだ思います。どの子もそうですが、将来どうしたいとまだ見えていないので、その時に先生に相談できるといいでしょう。また、必要に応じて、親へのフォローがあると安心するかもしれません。 本人の中ではまだモヤモヤがあるかもしれませんが、卒業ということで区切りともなるだろうと思います。学校へは行けなかったかもしれませんが、いい意味で籍が置けたと考えていいのではないでしょうか。

方丈舎で元気にやっている報告を聞いて良かったです。保護者からも楽しみできていると聞いています。関わり合いを持てることが大事になこと、いい出会いに恵まれてよかったと思います。

FSでの話を聞くと、いい生活をしている、学べているなと、教師として嬉しい気持ちもあります。学校側も、本人のことを気にかけているのを知ってもらえればとも思っています。

様々な人と関わりが持てることが増えるといいと考えて活動をしています。学習意欲もそれによって上がってくでしょう。一方、学習等以前の問題を抱えこんでしまってることが多いと思います。

先生と話をしていることは、本人とも話すこともあります。卒業式に行く行かないに限らず、学校に対して感謝している部分があるだろうと思われます。本人も保護者も、その感謝にもとづいて、次のステップに行こうとしているのです

 

フリースクールでの活動中のこどもの様子について、もう少し聞かせてください。

みんなで何かをやろう、みんなで楽しもうという気持ちが強く、こどもたちの中で能力差も鑑みて「こういうルールだったらみんなで楽しめるのでは」と決めたり、お互いに良かったことは褒めあったりする様子が見られます。どの子に対しても分け隔てなく挨拶もするし、周りのこどもも受け入れることができています。はじめはまわりへの声がけは難しかったですが、最近では携帯を見る時間も減って、人と話すことが増えました。認知能力が高まって、まわりが気にならなくなってきたのかもしれません。

まわりが自分のことを変に思っているのでは、嫌われているのでは、自分のいないところで悪口言われているのではと不安でしょうがない。でも、人の判断まで自分ではコントロールできない。つまり「自分は自分だから」と思えるかどうか。だから、手放せると楽になるのだと思います。

フリースクールに通い始めたはじめのころ、フリースクールではどんなことをやっているのと尋ねると「携帯を見ている」と答えたことがあります。家でも夜中まで携帯を見ていると聞いたけど、フリースクールでの過ごし方が変化したことが良いことだと思います。

また、「学校の先生が怖い」と聞いたことがありますが、直感的に感じているのでしょうか。

学校の先生からの「学校に来てほしい、勉強してほしい」という思いを感じると、怖いと思うのかもしれません。本人は学校に通っていたときのプロセスがあり、今に至っています。トラブルもあったかもしれませんが、今は落ち着いています。

 

こどもたちはらせんで変化するので、良い時も悪い時もあります。現在は、いい状態が増えたのかなといった具合です。出席率も上がっており、いい意味で卒業・進学の時期を迎えたと思います。

福島県の教員の平均年齢は47,8歳と、高い傾向にあります。これから長年勤められた先生方が退職され、若い先生が採用されていくことになります。

1,2年目には、企業研修や退職された方の講義など、様々な研修で学びました。

部活の時間は短縮傾向にあります。大会がない場合は土日のどちらかで活動し、教員による車での引率もありません。 

私の勤める学校の場合は、働き方改革を取り入れていて、毎週水曜日は18時には学校を閉めています。平日も部活は2時間程です。18:30ぐらいの段階でほとんど先生はいなく、実際に家でのゆとりもできました。

過労がミスにつながるなど、心配もあります...ですので、先生が余裕を持てる状況になってきていることは良いことですね!先生に余裕ができると、授業の準備もできて、こどもたちにとっても良いのではないかと思います。

方丈舎の学びの考え方が聞けて良かったです。

こどもに会えるかな、という気持ちもありましたが...まずは様子が聞けて良かったと思います。

こどもの様子が聞けてよかったです。

卒業式については、本人の気持ちを鑑みて、答えを急がずに様子を見守りたいと思います。

ご参加いただいた3名の先生方、お忙しい中、足をお運びいただきありがとうございました!

学校の先生方のお考えやご意見を伺えたこと、また方丈舎の学びについてご理解を示していただけたことを大変嬉しく思います。今後とも、それぞれの立場から、連携してこどもを支えて行ければ幸いです。